歯周病検査の検査について①│国分寺市の歯医者「こばやし歯科医院」

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歯周病検査の検査について①

歯周病検査の検査について

①歯周病検査
検査の目的は, 歯周病の進行程度や原因を把握し 「正しい診断」 と「適切な治療計画」 を立てるための情報を得ることです。症例に応じて必要な検査を系統的に行い、検査結果を分析して治療計画の立案や修正に生かすことが大切です。また、SPT やメインテナンス時の歯周組織の状態を評価するためにも必要です。検査結果は、必ず診療録に記録し、治療計画を立てやすくするとともに再評価時に比較検討できるようにします。

1) 歯周組織検査

(1) 歯肉の炎症
歯肉炎指数 (gingival index: GI) ブロービング時の出血 bleeding on probing BOP)などで評価します。

(2) プロービングデプス (probing depth)
1歯6点計測 (6点法) を基本とし、必要に応じて測定点を増減します。

(3) アタッチメントレベル (attachment level AL)
歯周プローブを使用して, セメント-エナメル境 (CEJ) などの基準点からポケット底までの距離を計測した値であり、歯周病の進行と改善の程度を知るための指標となります。1歯6点計測 (6点法) を基本とし、必要に応じて測定点を増減します。こばやし歯科医院では必ず、1歯6点計測を行っています。

(4) periodontal epithelial surface area (PESA) periodontal inflamed surface area (PISA)
歯周ポケット上皮の面積 (PESA) および炎症部の面積 (PISA) を定量的に評価することで歯周病の重症度のみならず炎症創の広がりを数値でわかりやすく示すことができます。歯周ポケットの臨床的アタッチメントレベル (CAL)、歯肉退縮量とプロービング時の出血の値を計算用フォーマットに記入し計算します。
歯周病と全身性疾患の関連を調べる際の指標として有用であることが示されています。

(5) 口腔衛生状態 (O'Leary のプラークコントロールレコード)
各種のプラークチャートを用い、細菌性プラークの付着状態を記入し評価します。プラーク染色液を用いて、近心、遠心、唇頬側面・舌口蓋側に4分割し、各歯面の歯頭部において細菌性プラークの有無を判定します。

(6) 歯の動揺度
Millerの歯の動揺度の分類を基本に行います。Miller の判定基準では0度 (生理的動揺 0.2mm 以内)。
1度(軽度,唇舌的に0.2~1mm)

2度 (中等度, 唇舌, 近遠心的に1~2mm)

3度 (高度唇舌、近遠心的に2mm以上、または垂直方向の舞踏状動揺) に分けられます。

(7) エックス線画像
デンタルエックス線画像もしくはパノラマエックス線画像を基本とし、必要に応じて両者を組み合わせたり、撮影枚数を増減します。また、最近普及してきたコーンビーム CT (cone beam computed tomography: CBCT) は歯周組織の三次元的構造を検査することができることから、骨欠損形態や根尖病巣との関わりなどを知るうえで優れた検査法です。

(8) 咬合
歯列全体の咬合関係 (不正咬合の有無など)や、早期接触や咬頭干渉などによる外傷性咬合を調べます。

(9) 根分岐部病変
多 (複) 根歯を対象に、エックス線画像を参考にしてファーケーションプローブなどを用いて調べて、進行度を3段階 (Lindhe と Nyman の根分岐部病変分類) または4段階 (Glickman の根分岐部病変分類)
で分類します。
a. Lindhe と Nyman の根分岐部病変分類
根分岐部での水平的な歯周組織の破壊程度を検査する方法です。

1度 水平的な歯周組織の破壊程度が歯の幅径の1/3以内のもの。

2度 水平的な破壊程度が歯の幅径の1/3を超えるが、根分岐部を歯周プローブが通過しないもの。

3度: 完全に根分岐部の付着が破壊され, 頬舌的あるいは近遠心的に歯周プローブが貫通するもの。

に分類される。

b. Glickman の根分岐部病変分類
1級は根分岐部に初期の骨吸収が生じた状態。

 2級は根分岐部の一部に歯槽骨の破壊と吸収が認められるが、歯周プローブを挿入しても根分岐部を貫通しないもの。

3級は根分岐部直下の骨が吸収し、頬舌的あるいは近遠心的に歯周プローブが貫通するが、根分岐部は歯肉で覆われているもの。

4級は根分岐部が口腔内に露出しており歯周プローブが貫通するもの。


(10) プラークリテンションファクター
プラークを蓄積, 増加させる因子である。歯石、不適合修復物 補綴装置 う蝕・ くさび状欠損があります。
歯列不正、歯肉歯槽粘膜部異常・小帯異常・口腔前庭異常, 口呼吸, さらに歯の形態異常,食片圧入、歯周ポケットなどについて検査します。

(11) 口腔内写真
口腔内写真撮影は、文章や数値で表現するのがむずかしい口腔内の状態を正確に記録することが可能です。口腔内写真の検査は、 正面観、左側および右側臼歯部側面観、上顎および下顎咬合面観の5カ所の撮影を基本とします。これに臼歯部の舌口蓋側面観4カ所を加えた9カ所を撮影する方法もあります。こばやし歯科医院では全ての患者さんに顔貌写真を含めた18枚法で口腔内写真撮影を行っています。

(12) スタディモデル
スタディモデルを用いて歯列不正、咬耗の程度、軟組織形態の異常などを検査します。

監修者情報

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