歯周組織再生療法について①│国分寺市の歯医者「こばやし歯科医院」

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歯周組織再生療法について①

1.歯周組織再生療法の歴史

破壊された歯周組織を再生させる試みである歯周組織再生療法の基本原理は、1976年のMelcherの仮説からスタートしている。歯周外科治療後、歯根膜由来の細胞が歯根表面に到達・増殖した場合に歯周組織再生が生じるとする仮説に基づき、1982年にNymanらは、遮断膜(barrier membrane GTR膜) を用いて、ヒトにおいて初めて歯周組織再生を示す新付着 (new attachment)を獲得することに成功した。それ以来、歯周組織再生誘導法(guided tissue regeneration method: GTR法) をはじめとする歯周組織再生療法の基礎、臨床研究が進みいくつかの歯周組織再生療法の材料、薬剤が臨床応用されるようになった。

2.歯周組織再生療法の手術方法

現在、日本において日常臨床で行われている歯周組織再生療法には

①骨移植術

②歯周組織再生誘導法 (GTR法)

③ エナメルマトリックスタンパク質 (製品名エムドゲイン ® ゲル)を応用した手術法

④塩基性線維芽細胞増殖因子 (basic fibroblast growth factor: FGF-
製剤(製品名リグロス)を応用した手術法

⑤その他の生物学的生理活性物質を応用した手術法

があげられる。

最近では、より低侵襲のフラップ手術が行われており、限局型の病変に対して, 術後の歯肉退縮や歯肉弁の陥没回避、緊密な閉鎖創を得ることによる血餅の保持などに配慮したフラップデザインを用いるMIST(minimally invasive surgical technique) や M-MIST(modified minimally invasive surgical technique)が選択されている。この術式には歯間乳頭を温存するための切開法である MPPT(modified pappila preservation technique) や SPPF (simplified pappila preservation technique)の技術が応要されている。

3 .歯周組織再生療法の適応症

歯周外科治療において歯周組織再生療法を選択する上で代表的な条件は以下の通りである。

①骨欠損形態:垂直性骨欠損

骨欠損の深さが4mm未満で、骨欠損の幅が2mm未満、骨壁数2、3壁の場合

もしくは

骨欠損の深さが4mm以上で、骨欠損の幅が2mm未満の場合

②目的:歯周組織を再生し、新付着を得ること

※適応症はあくまで基準であるため、全身状態、口腔内環境、全顎的な歯牙の状態などから総合的な診断を行い、術式を選択すことが望ましい。

 

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