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インプラントがダメになる理由

インプラントがダメになる理由、インプラント周囲炎とは?

インプラント治療は、歯を失った部分に人工歯根(インプラント)を埋入し、その上に人工の歯を装着する方法です。見た目も自然で、しっかりと噛めることから多くの人に選ばれています。しかし、天然歯と同様に、インプラントもお手入れを怠るとトラブルが生じます。その代表的な疾患が「インプラント周囲炎(しゅういえん)」です。

インプラント周囲炎は、インプラントを支える周囲の骨や歯肉に炎症が起こり、進行すると骨が吸収されインプラントを支えている骨がなくなり、最終的にはインプラントが脱落してしまう可能性もある深刻な病気です。インプラントを長く健康に保つためには、このインプラント周囲炎の予防と早期発見・治療が非常に重要です。

インプラント周囲炎の原因

インプラント周囲炎の主な原因は、プラーク(歯垢)中の細菌です。これは、いわば「インプラントの歯周病」ともいえる病気で、進行の仕方やリスク要因も歯周病と非常によく似ています。主な原因は以下のとおりです。

  1. 不十分な口腔ケア
     インプラントの周囲にプラークがたまると、細菌が繁殖し、歯ぐきに炎症を起こします。特にインプラントは天然歯に比べて歯肉との結合が弱いため、細菌が内部に入り込みやすい傾向があります。

  2. 喫煙
     喫煙者は血流が悪くなり、歯肉の免疫力が低下するため、インプラント周囲炎になりやすくなります。

  3. 糖尿病や免疫低下
     全身疾患の影響で免疫力が低下していると、炎症をコントロールする力も弱くなり、インプラント周囲炎が重症化する可能性があります。

  4. 歯ぎしり・食いしばり
     強い力が加わると、インプラントと骨との結合部に微小なダメージが蓄積し、炎症が起きやすくなります。

  5. 不適切なインプラントの設計や埋入
     清掃しにくい形状や位置にインプラントが入っていると、プラークが溜まりやすく、リスクが高まります。

インプラント周囲炎の症状

インプラント周囲炎は、初期段階では自覚症状がほとんどありません。しかし、進行すると次のような症状が現れます。

・インプラント周囲の歯肉が赤く腫れる

・出血や膿が出る

・歯ぐきが下がり、インプラントが長く見える

・インプラントがグラグラ動く

・噛むと痛みがある

このような症状に気づいたときには、すでにインプラント周囲炎が進行していることも多く、早急な治療が必要です。

治療方法

インプラント周囲炎の治療は、症状の進行度により異なります。

インプラント周囲粘膜炎(初期段階)

歯肉のみに炎症がとどまっている段階では、徹底的なプラーク除去と口腔ケアの改善で治癒が期待できます。歯科医院でのプロフェッショナルクリーニングに加え、正しいブラッシング方法の指導が行われます。

インプラント周囲炎(中等度~重度)

歯肉の炎症に加えて骨の吸収が進んでいる場合は、外科的な処置が必要になることがあります。代表的な治療には以下のような方法があります。

・スケーリング・ルートプレーニング器具を使ってインプラント周囲の汚れを徹底的に除去します。

・抗菌療法:必要に応じて抗生物質を使い、感染をコントロールします。

・レーザー治療:歯肉の炎症部分を除去したり、殺菌効果を狙って使用されます。

・骨再生療法(GBRなど)吸収された骨を再生するための手術を行う場合もあります。

予防方法

インプラント周囲炎を防ぐには、治療後のメンテナンスが何よりも重要です。以下のポイントを意識することで、予防につながります。

・毎日の丁寧な歯磨きインプラント周囲は専用の歯間ブラシやフロスも使ってケアしましょう。

・定期的な歯科検診とクリーニング:3~6ヶ月ごとに歯科医院でチェックを受け、早期発見・早期対処を心がけましょう。

・喫煙を控える:インプラントの長持ちにもつながります。

・全身疾患の管理:糖尿病などがある場合は、医科と連携しながらコントロールしていくことが重要です。

おわりに

インプラントは非常に優れた治療法ですが、それを長く機能させるためには、天然歯以上に丁寧なケアと定期的なメンテナンスが欠かせません。インプラント周囲炎は、放置すると深刻な問題に発展する可能性がありせっかく時間と労力をかけて行った治療がダメになる場合があります。正しい知識とケアを実践することで、予防・管理はに可能です。

もしインプラントの周囲に違和感を感じたら、自己判断せず、早めに歯科医院で相談することが大切です。

監修者情報

こばやし歯科医院
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